パルメニデス Parmenides B.C. 515? - B.C. 450?
【あるものはただ一にして一切の存在である】 万物の根源となるものが発生・消滅するのはおかしい。 (@あるものは不生不滅) したがってそれは「有るもの」としか言えない。また「有るもの」以外の存在を許すと、 有るものではないもの(=無いもの)が存在を許すことになる。 (Aあるものは唯一不二で不可分) (Bあるものは不変不動) したがって「有るもの」は一つである。また、もし「有るもの」が部分を持つならば、 それは「有るもの」が欠けている事になる。したがって「有るもの」は球体である。 (Cあるものは空間的に有限で球形)
【真理の道・臆見の道】 パルメニデスの著作の中で、主人公は女神に二つの探求の道を見せられる。 真理の道は「有るものはあり、それの有らぬということは決してない」という探求の道。 臆見の道は、有らぬを必然とするので、分別の無い人にはどれも真理に見えてしまう。